一つの山に二つの寺社 新城市【鳳来山東照宮】

新城市散策

昨年も登った鳳来寺山。今回は車で山を登っていきパークウェイへ停める。

閑散期であるためか、駐車場には数台しか停まっていない。

紅葉の見頃のシーズンでは多くの人が訪れるだろう。

鳳来寺や東照宮は鳳来寺山の麓から石段を1400段以上を登る必要があり、慣れていないとかなりの労力を要する。実際に自分も昨年登った際には時間の関係上途中で下山をしたが、かなり身体にきたのを覚えている。

一度、山林を抜けてると山を眺望できる場所へと出る。

ここからでもかなり良い眺めであるが、鳳来寺へ着いたらゆっくりと見ようと思う。

しばらく歩いていき、再び山林へと入っていく。

辺りもうっすらと暗くなる。

東照宮と書かれた看板。矢印の方向へと進んでいく。さらに暗くなっている。

ここまでで15分ほどだろうか。もうすぐ東照宮へ着くようだ。

駐車料金はかかってしまうが、時間と体力を考えるとパークウェイへ停めたのは正解だったのかもしれない。

途中にあった灯篭や石垣、石仏。灯篭の表面のくすみ具合や石垣、石仏にはびっしりと苔が付着しており、長い間太陽にさらされずに経過している。

東照宮へと到着した。

少し開けた場所にあり、ほの暗い山林の中にはっきりとした存在感である。

階段両側には杉の木が立ち並び、厳かなる雰囲気である。

階段を登る度に、その威厳ある空気感を感じられる。

鳳来山東照宮拝殿(帰りの階段前にて撮影)裏手に本殿がある。

東照宮は江戸幕府初代将軍の徳川家康を祀り、各地に造られている。有名なところでは栃木県の日光東照宮があり、世界遺産にもなっている。

ここ鳳来山東照宮は日光東照宮ほどの煌びやかさ無いものの、反対に厳粛さを感じられている。

鳳来山東照宮は江戸幕府3代将軍の徳川家光により、家康と鳳来寺との縁を知り創建を決意。途中、家光は亡くなるも4代将軍の徳川家綱の時代の1651年に完成した。

ちなみに東照宮は、当時は誰でも参拝できたわけではないようだ。特別な場所ゆえに番所にて通行手形を提示し専用の草履に履き替えて参拝をしたようだ。通行手形を持っていなかった人はどうやらここの看板のところで東照宮の社を想像して参拝していたようだ。

拝殿の中には寅童子という置物があった。大小2つあり、親子のような感じだろうか。

円錐形の形をしており、底は丸くなっている。倒れても起き上がる七転び八起きを表しているようだ。

参拝を終えて、帰りの階段にて巨大な杉の木があった。

樹齢370年と書かれている。東照宮が創建されたであろう時期くらいか。

鳳来寺山では傘杉という巨大な杉の木も相当な年月を経ており、何とも歴史を感じる場所であった。

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