鳳来寺山へ向かう途中の表参道。

駐車場手前にはお店が立ち並ぶ。
お土産や飲食店など、観光地となっているが、歩くにつれ田舎っぽさが感じられ、どことなく懐かしい雰囲気。

到着してまず目に留まったのは「奥平仙千代 最期の地」と書かれた石碑。
誰だろう、と思い調べてみる。
武田側の人質となっていたが、離反し徳川側に付くも処刑された。
まだ10代だという。

しばらく進むと田舎道が続く。
照りつける太陽に自然の音を感じながら歩くのは好きだ。
梅雨明けの今の時期でしか味わえない。

途中、鳳来寺高等学校の門が見える。
2011年に閉校。何となくまだ最近に感じられる。
近くにはバス停があるが、地理的に近隣から来る生徒は少なかったのだろう。
正門か分からないが、入り口。木々の木漏れ日が漏れている。
自分が通っていた高校も田舎にあったが山や緑に囲まれていなかった。
時期的には一学期の終業式である。過去に卒業された生徒さんは、これから夏休みという気分や半日で授業を終え、自然の中で帰る道は気分が昂っただろうなと思う。

旧門谷小学校の跡地。小川が流れるトンネル。
旧門谷小学校は昭和中期頃に閉校となった今ではかなり珍しい木造の学校がそのまま遺っている。
今はカフェやパン屋が併設してオープンしている。
中では夏休みだからか、お子さん連れの方々がいる。
小学生くらいの子供たちのはしゃぐ声も聞こえており、休憩時間や放課後といった本来の小学校の姿となっている。
トンネルは昔からあるだろうか、草木に侵食されている。
もう半世紀近く前に閉校しているが、当時の子供達が遊んでいたと想像できる。

松尾芭蕉に模した銅像。
参道にはこういった詩人の銅像や石碑などがある。
他にも種田山頭火の像などがあった。

ちょろちょろと流れる水を桶に溜めている。
何となくであるが、この田舎っぽさがたまらない。

この日は30度後半とかなり暑いが、こういった夏の自然や川に囲まれた道を歩くのは本当に気持ちがいい。
風情を感じ、いつまでも残って欲しいと思う。
この先を過ぎると鳳来寺山となる。
ここまででも色々と楽ししながら歩くことが出来た。
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