最近は三重県を舞台としたゲームをプレイしている。
今年2月発売した「パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語」(スクウェア・エニックス)は三重県の伊勢地方を舞台としたアドベンチャーゲーム。メインの舞台となる「亀島」は、伊勢湾口に浮かぶ島「神島」がモデルとされている。

また昨年7月に発売された「風雨来記5」(日本一ソフトウェア)においても、三重県が舞台とあって神島へ訪れることが出来る。

そんな神島は三重県に属している島であるが、愛知県の伊良湖岬から視認できる距離の島でもある。

伊良湖岬に訪れると視界に入るこの島はどのようなところなのか気になっており、これらゲームをプレイするにつれ実際に訪れてみようと決意。伊良湖からフェリーで鳥羽へ、そして鳥羽マリンターミナルからフェリーへ乗り継ぎ神島へと向かった。
伊良湖岬から見える潮騒の地「神島」へ

フェリーで40分ほどで神島へ。到着と同時に目に留まる三島文学「潮騒の地」と書かれた碑。その横には三島由紀夫の小説の一節が書かれている。
昭和の文豪・三島由紀夫(1925年~1970年)の有名な恋愛小説「潮騒」の舞台となったのがここ神島(作中では歌島)。実際に三島は神島へ滞在をし、島での生活や各スポットをなどを調査を行い書き上げている。
滞在した三島自身、神島について「よごれたものは何もない」と川端康成への手紙に書くほど気に入った様子であったようだ。
…どのような場所があるのか、島内を巡ってみよう。
メインの通り

漁港を出てすぐにメインの通りとなる。車が2台分ほどの大きさの通りであり、島の中で一番大きな道となっているようだ。
通りを歩いて聞こえるのは、波や風、時折走る車の音のみ。島民たちの談笑で活気をみせているが、都会の喧騒とは程遠い感じ。
東京生まれの三島自身も、こういったところが気に入ったのかもしれない。
路地にある神島時計台跡

路地の中央に入ると、時計が設置されていた。学校などで見かける時計であるが、島内の雰囲気に違和感なく馴染んでいる。
神島の時計台跡と呼ばれているようで、かつて島内の多くの方が「富山の置き薬」を利用していたためお礼として寄付したとのことだ。
昔からあるようで時計自体も何代目だろうか。通りから路地へ入ってすぐの所にあるので、携帯電話やスマホのなかった時代は、おそらく島民の方がここの時計を見て歩き、待ち合わせ場所の目印として使われていたのではないかな。

神島は路地などは入り組んでいるものの、こうした看板があちこちに設置がなされているので非常にありがたい。灯台の方向へ目指して山道へと進む。
振り向くと映る港町の景色


途中石段を登りながら、ふと後ろを振り返る。
狭い路地の先には漁港と青い海。港町特有の景色に目を奪われる。夕暮れ時のこの景色も見てみたい。
「神島灯台」へ

灯台へは道は狭いが、道に沿って歩いていけば着くようだ。
山道となるため、トレッキングシューズなどのしっかりとした靴で歩くのが無難かもしれない。

「神島灯台」と書かれた看板。さび付き具合や草木に覆われ年月を感じさせている。
この先のようだ。
「神島灯台」へ到着


「神島灯台」へと到着した。
白のタイル張りの壁面である灯台。先ほどの看板同様に錆びやくすみ具合から見て、建設から相当の年数が経っているだろう。
1908年、軍艦「朝日」が暗礁に接触、灯台の必要性が求められ翌年着工。1910年に完成した。伊良湖水道の入り口にある神島の岸壁にぶつからないように、100年以上もの間、重要な役割を果たしている。
灯台付近からの眺めは

灯台付近で海を眺めるとおなじみの半島が目に映る。この灯台は「潮騒」においても重要な場面の舞台となっており、恋人たちのスポットとされる。眺めが良くそういわれるのも頷ける。
神島から見える渥美半島はすぐそこ。
…目に映る距離としては近く感じるが、実際に行きつくまではフェリーを乗り継いだりし時間も掛かり遠く感じた。何とも不思議な感覚だ。
「監的哨跡」へ

灯台を後にして、道なりに進んで行くと歴史を感じさせるコンクリート製の建造物へと到着する。
監的哨跡。伊良湖から放たれた砲弾の着弾を確認するために造られた軍事施設の跡地。
関連施設として過去にも伊良湖の六階建へと訪れている。
「監的哨跡」と渥美半島

…向こうから砲弾が飛んでくるんだよな。見渡しはいいので目視で着弾の確認はできたのかもしれない。
その景観の良さを活かし、現在は海を見渡せる展望台としての役目となっているようだ。
中へ入ってみると…

中に入ってみると、がらんとして風と波の音だけが響き渡る。崖近くのため危ないが、子供のころであったら自分だけの基地のようにはしゃぎそう。
切り抜かれた枠が絵画のフレームのように渥美半島がしっかりと収まり見ごたえのある景色となっていた。
小説のワンシーンに使われた囲炉裏跡

床に四角いくぼみを発見した。囲炉裏の跡のようだ。ここは「潮騒」において、重要なワンシーンが描かれた場所でもある。
これほど小さな囲炉裏から、名シーンを立ち上がらせるとは、やはり類まれな文才の持ち主だったのだろう。
「監的哨跡」の屋上からの眺め

監的哨の屋上へ。浜風の強さと高さにより立って眺めると高所恐怖症もあり身がすくむ。
すくみながらも眺めていると、三河湾や伊勢湾の入り口として何隻もの船が行き交い、小さく映る船が海の広大さを物語っている。

岩礁や岸壁に打ち付けられた波が荒々しく白波を立てている。すごい迫力だ。
…これ以上、眺めるのは怖いな。

三重県方向に視線を向けると霞みながらも志摩地方は辛うじて映っている。天然記念物のニワの浜のカルスト地形はこっち方面だ。さらに進んでみよう。
※長くなるため、続きは後日書きます。
アクセス情報
鳥羽マリンターミナルよりフェリーで行けます(片道:740円)
帰りのフェリーについて、券売機は神島にもあるためそちらでも購入できます。





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