新城市の山間の温泉地。過去に冬に訪れたことがあったが、夏の新城の自然と宇連川の綺麗な流れを見ながらのんびり散策をしに訪れてみた。

駐車場へ車を停めると、温泉スタンドなるものがあった。どうやら温泉水を料金を払えば汲むことが出来るようだ。
湯屋温泉は日本百名湯にも選定されている。設置されているスタンドの温泉水はどのような効果があるのか気になる所である。


スタンド近くに足湯がある。
「利修仙人の足湯」
利修仙人は鳳来寺山を開山した人物とされている。約1300年前に湯屋温泉の泉源を発見し、その温泉に浸かり心身を整えていたという。仙人が長寿を全うしたのもこの温泉からであったという逸話がある。
この像は仙人の像だろうか。
試しに入ってみたが、夏の暑さもあり、数分で出ることとなった。冬の時期であれば長湯したかったが…。

道路を挟んだ向かい側に「薬師如来」と書かれた幟が掲げられている。
鉄板の足場の小さい橋を渡ってみた。

渡った先には仏様が鎮座していた。何やら壺らしきものを持っている。

目を瞑り、口角が上がっており表情はどことなく穏やかな感じがする。
これが薬師如来像だろうか。鳳来寺山の本尊は薬師如来であり、麓にあたる湯屋温泉とも関係をしているのであろう。

薬師如来像の裏手に広がる景色。湯屋温泉は冬に訪れると木々が枯れて少し寂しさが残るが、夏の緑の木々が生い茂るこの時期であると自然豊かな場所であると再認識できる。

薬師如来像の横手に通れる小道がある。飯田線のすぐそばを通過するため、少し怖い。

さらに下っていくと、昔からあるであろう石柱がある。
天…まではかろうじて判別できるがなんて書いてあるのかは分からない。

天然記念物の馬背岩と思われる場所へと着いた。宇連川がすぐ傍を流れている。

ここの川は入っていいのか分からないが、真夏の暑い時期にはここで川遊びをしたい気持ちもわかる気がする。…流れがあり危ないかもしれないが。
向こう側に赤い橋が架かっている。あそこまで目指してみよう。

道路に戻り、湯屋温泉駅方面へと歩いていく。
線路の向こうには旅館や宿が連なっている。

踏切と遮断機。向こう側は草木の緑が広がっている。
温泉地でありながら、昔懐かしい田舎道といった感じである。よくある感じの道ながらもどことなく風情を感じた。


川方面へと下っていくと先ほど見た橋に到着。
橋は錆び具合もあり、それなりに年季が入っているようだ。

薬師如来像から見た景色より低い位置で新城の山々と宇連川を眺めることができる。
滝が流れている。岩が削り取られたようにできており、流れの勢いが増しているようだ。
天然のウォータースライダーのような感じもするが、流れの勢いや水深もあり危険だろう。

反対側を眺めると先ほどいた馬背岩が見える。
自然と川。この景色を眺めながらの温泉は気持ちいいだろう。
日帰り温泉もあるようなので、また訪れて温泉に入ってみようかな。
コメント