海や山の印象がある田原市であるが、滝があるのはご存じだろうか。
自分自身も最近まではその存在を知らず、調べてみると滝があるんだ…と知ることとなった。
場所は滝頭公園の奥地にあるようだ。
四季折々を楽しめる公園として市民の憩いの場所となっている。
…確かに今思えば滝頭という名前が付いているので滝があるのだろうと想像できる。

滝頭公園のキャンプ場を抜けて、さらに進んでいく。
滝頭不動という石碑が建っており、そこから階段を登っていく。

山へと登っていくため、徐々に足場が険しくなる。
木の橋が架かっている。崩れることはないだろうが、軋み具合から相当な年月が経っているだろう。



新城市の鳳来寺山のように傾斜はなく疲れないが、整備をされてはいないためか足場は悪いため登るのにはやや苦労する。
所々にある石仏や山標識、手すり用のロープなど人の手が入っているものの、人があまり入らないためか秘境地といった感じである。
石仏を頼りに登っていく。

10分ほどで滝に着いた。

上段と下段の二段の滝で岩肌に沿って流れている。
流れた水流は、そのまま麓の公園の方へと流れているのだろう。
…これが「滝頭不動滝」か…、と思っていたがさらに登っていくと本命の滝があるようだ。
引き返すところであった。
さらに登っていく。

この像は…お不動様だろうか。不動明王のような険しさはなく、目を瞑っているが無表情さが伺えるので、もしかして違うかもしれない。
左手に剣のようなもの、右手は年月が経って朽ちてしまっているためかどうなっているのか判別できない。


傍には賽銭箱と水が溜まっている。これは一体何の器だったのだろうか。


さらに登っていくと、木橋の先に赤い拝殿のような建物が建てられている。

浄財と書かれている賽銭箱とお線香の香炉がある。不動滝や不動尊を祀っているため定期的にお線香をあげているようだ。
注連縄の向こうに本命の滝がある。

高さは10mほどだろうか。高さはあるが、滝幅は狭い。

周辺にはたくさんの不動尊を象った石仏が並べられている。
不動滝は各地に点在しており、ここ滝頭不動滝のように周辺に不動尊を祀ってある石仏や祠があるようだ。不動明王が煩悩を浄化いわれており、浄財と書かれた賽銭箱があるのもそのためだろうか。
また、滝頭不動滝は分からないが、各地の不動滝は滝行の行場でも使われているそう。

豊川市の牛の滝や新城市の阿寺の七滝と比べてしまうと迫力さはないものの、拝殿や石仏などの周辺の雰囲気、秘境感からどことなく神秘的な滝であった。







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