三重県が舞台の旅アドベンチャーゲーム 【風雨来記5レビュー】

ゲーム

7月31日に日本一ソフトウェア発売のPS4・PS5・SWITCH用ソフト「風雨来記5」

4から4年が経っての新作となるが、シリーズでは25年ほど続いている長いシリーズとなる。

また今作発売前に三重を訪れて訪れそうなスポットを実際に訪れてみたりもした。

発売から1ヵ月が経ち、ゲームの特徴やプレイして思ったことや感じたことなど列挙していこうと思う。

※個人的な感想であったり、誤字脱字や文章構成力が乏しくお見苦しい文章になっているかも知れません。ご了承願います。

旅アドベンチャーゲーム

シリーズ恒例(4しかやっていないが)であるが、主人公はルポライターであり、メディア対抗のコンペ「みえコン」に参加。4週間の取材期間でバイクで三重県各スポットを回り、写真に収め、夜にキャンプで取材した三重県の魅力を記事に投稿。読者からの反応を受け取りコンペの上位を目指していく。

舞台は「三重県」

4では岐阜県。過去作では北海道や沖縄が舞台であった。

4の舞台であった岐阜県は内陸県であり、どうしても山や川、神社などの特定のスポットに偏りがみられてしまうが(自身としては夏の岐阜の山川を見ながらプレイするのが好きだったので苦にならなかったが)三重県は海に面しており、海沿いの灯台や離島なども巡ることが出来る。

…かといって海ばかりではないかと思われるかもしれないが、熊野の山々、伊賀上野城、長嶋スパーランドなど各ジャンルのスポットがバランスよく配置されており、さまざまなスポットを訪れることができた。

また、5のスポットの進化ポイントとして三重県のグルメが増えた。4ではプロローグのサービスエリアの蕎麦くらいしかグルメを食べている印象は無く、レビューサイトでもグルメに対する意見が散見されていた。

グルメはシリーズ初めての試みと思われるが、10か所くらいある程度で少ないかな、といった感じに思っていたが、プレイしてみるとその数は膨大であり、各スポットを回れば大体の所は同時にグルメも回ってくれるようで製作者の本気度が伝わった。主人公の食べ方や感想も孤独のグルメみたいだ。

カメラの見栄えもあり、グルメは非常に映えておいしそうなものばかり。空腹の時は腹が減る。プレイ後でちょっとした三重県のグルメ回りもいいのかもしれない。

ゲーム面において

嬉しかったのがバイクでの移動時にミニマップが搭載されたことである。方向音痴の自分にとってはありがたい。4ではどこをどのようにバイクで走っているのかわざわざマップを開くか、道路標識で確認するくらいしかなかったが、ミニマップ搭載がされたことによりどこを走っているのか一目でわかるようになった。

反面、ミニマップばかりに目がいきがちとなるため、せっかく売りの360度カメラが見ている余裕がなくなり楽しめなくなってしまう可能性もある(設定でミニマップを消すことが可能であるが、利便性をとるならあったほうが分かりやすい)

また、スポットの途中で出ることも可能。4ではわざわざ入り口まで戻らなければならないが、その手間がなく、すぐにここに行きたいといった時に便利な機能となっている。

全体を通して4のシステムやUIを踏襲しており、真新しさは薄れてしまっている。3から4ではハードの向上もあり、1枚写真の綺麗さや360度カメラの搭載など進化ポイントが多く見られていた。

音楽も一部の新規曲を除いて過去作の流用になってしまっているが、こればかりは仕方がない面もある。過去の作曲を担当した風水嵯峨氏の代わりとなるメインの作曲家がいればいいのだが、風雨来記シリーズに合う音楽かどうかも関わってくる。風雨来記の音楽はどれもいい曲ばかりなので個人的にはこのままでも風雨来記をプレイしている感じがしていいのかなとも思う。

上記のように、プレイした方によっては過去作そのままとなっており味気無さが見られてしまうかもしれない。個人的には流用される部分はあってもシリーズが今後とも続いてくれる方がありがたい。

また1枚写真において、4と比べ写真の彩度が低い印象。4では彩度が高い印象で夏の岐阜の山川は映えて綺麗に映っていたが、5は落ち着いた色で実際に見た色に近い形となっている。どちらがいいのかはプレイした人の好みとなる。

読み物として

各ジャンルのスポットが増えてことで、そのスポットに関すること、歴史上の人物、動物園での動物の特徴、グルメなど莫大な知識を持って文章を起こすことは相当なこと。それぞれ専門的な人を交えないといけないんじゃないと思うほど知識の入れた上で説明をなされている。その上で、主人公の心情をしっかりと表現されていることもライターさんの力量と感じた。

自分自身ブログを開始して1年となったが、はっきりいって読書感想文くらいの表現しか表せていない。相手に伝えやすく、引き込みやすい文章を書くことは見習わなければならない。

各ヒロインたちも4と比べてスポットでの出会いが分かりやすくなっている。4と同様にヒロインはそれぞれ個性がありそれぞれの事情を抱えており、行きずりからの関係からスポットで再会していき、事情を知っていき解決し惹かれあっていく。

取材期間の4週間という短い間であり、旅メインのゲームながらも主人公たちの心情や関係性は描けているのではないかな。この4週間という期間内にさらに関係性を掘り下げていくのは難しいと思われるし、旅メインのゲームなのでこれくらい関係性で終えるのがちょうどいいのではないだろうか。

全体を通して知識の豊富さには脱帽であるが、歴史や動物、果ては地形のことなど専門用語なども飛び交い、かつ文章量の多さもありプレイする方によってはダレてしまう可能性もある。

反対に、そういった面が苦にならない方や、旅行好きでそのスポットの案内など読んで楽しめる方、FPSや格ゲーのようにeスポーツメインのゲームに疲れた時の息抜きをしたい方、など手に取って遊んでみるのをいいのかもしれない。

最後に 思い出の地の三重県

風雨来記5の発売を知り、今年5月に三重県を訪れたが、隣県ということもあり過去にも数度訪れたことがあった。

初めて訪れたのはおそらく小学校の遠足での鳥羽水族館。初めてのフェリーに乗っての船旅であり、水族館の動物を見てわくわくした記憶がある。

社会人になってからはナガシマスパーランドへ何度か訪れた。大人になってから絶叫系マシンがダメになり、メインの絶叫系はほとんど乗らなかった。

一番の思い出は夏休みでの家族旅行。スペイン村や名前が変わったが伊勢忍者キングダムなど訪れた。スペイン村では船のアトラクションに乗ったり、大広間で家族写真を撮った記憶がある。スクショに乗せている室内型ジェットコースター(確かアイアンブル)が気になり、乗ってみようかなと思ったが断念した。

伊勢忍者キングダムでは時代劇のようなショーを見たり、顔だけ切り抜かれたパネルで写真を撮ったり…。夏休みという時期に発売されたこともあってか、どれも薄れていた記憶だったがプレイしていくと蘇り懐かしさがこみ上げてくる感覚であった。「ここ、覚えがあるな…」といった感じに。

社会人でありながら夏休み期間中のちょっとした旅行感覚でプレイすることができた。また、今年5月には実際に三重を訪れて風雨来記5で訪れそうなスポットを見て回った。…やっぱり実際に訪れたスポットではゲーム中で見た景色のままであり、主人公と同じ意見をしていたり、違った見方をしていたりとより一層楽しめたと思う。

…まだまだ、三重にも行きたい場所があったので、また行ってみようか検討中。

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