昔ながらの景観と町並み 三重県・伊勢市【おはらい町 おかげ横丁】

三重県への旅

伊勢神宮内宮前に位置し、昔ながらの木造建築の町並みである。

土産屋や飲食店など多く出店されている。

おはらい町おかげ横丁は混合しそうであるが、違いがあるようだ。

おはらい町は伊勢神宮の内宮より五十鈴川に沿った通りにある鳥居前町である。

ここがおはらい町通りとなっていると思われる。

また、おはらい町は伊勢神宮のお払いを行っていた「御師(おんし)」と呼ばれる下級神職の屋敷が立ち並んでいたそうで、現在も昔ながらの風情が残る家々となっている。

銀行ATMも周りの景観に溶け込むような造りとなっている。

おみくじ付ってなんだろうか。

通りにある赤福本店。

おみやげとして食べたが昔ながら変わらない味で安心する。

おかげ横丁は、1993年の第61回式年遷宮に合わせて開業した観光地となる。

平成初期に開業ではあるものの、こちらも昔ながら町並みであり風情を残している。

おかげ横丁にある昔ながらの丸ポスト。今でもたまに見かけることがある。

おかげ横丁の「おかげ」は江戸時代の群衆による伊勢神宮参拝の「お陰参り(おかげまいり)」から来ているようだ。

「おかげ」という名は伊勢参拝の道のりを無事にたどり着いたことから、神様や道中の人々へ感謝を表す言葉となっている。

現在でも使われている「おかげさま」もこの由来から来ているのかもしれない。

時間帯によりまだまだ賑わっていないが、賑わってくるとお陰参りのような人々が行き交う当時の雰囲気となるだろう。

おはらい町、おかげ横丁と歩いていると所々鳩が住み着いているのを見かける。

瓦屋根の上や柱の上だったり、ベンチであったりと大勢の人々が通ってもお構いなしで逃げようとしない。かなり人に慣れているのだろう。

また燕もいた。昔は家の軒先などに巣を作っていたが、最近ではあまり見かけなくなった(ように感じる)

軒先に燕の巣を見かけたときは、家の景観と合わせ何となくであるが懐かしく感じた。

…実家にも軒先によく巣を作っていたなぁ。

鳩や燕だけでなく、所々動物たちの像を見かけている。

こちらは屋根の上に二匹のリスが互いに向き合っている。

片方のリスの像は何かを持って食べているかのような仕草、もう片方のリスの像はそれを見ているかのように佇んでいる。

これは…鳩かな?翼を広げて天を仰いでいるような姿である。

今にも飛び出しそうな勢いであり、生きているのかさえ感じられる。

これは…猫か。像ではなくこのお店の招き猫の置物だろう。石造の招き猫は見かけたことがなくめずらしいかもしれない。

こういった鳥や動物の像があるのは伊勢神宮付近は元々が自然の中にあったのだろう。

座って一息いれ、昔ながらの景観を眺める。

自分が年少の頃は、すでにアパートやマンション、集合住宅などがあったが親が年少期の頃はこういった風景が当たり前であっただろう。しばらく眺めていると祖父母の家を思い出し、自分自身でさえ懐かしく感じた。

都市開発が進んでいき自然だけでなく、昔ながらの町並みなどの風景も無くなりつつある。実際に自分が昔住んでいた頃の地域を訪れた際は、道路や集合住宅などに変わっていた。時代とともに変化することは当然であり仕方ないことではあるが、どことなく寂しい気持ちもある。

そろそろお昼ごろのため、せっかく伊勢へ来たことなので伊勢うどんでも食べようか。

おかげ横丁の中心に構える「ふくすけ」 伊勢うどんにたまごを付けた。

やわらかい麺に、砂糖と醤油の甘しょっぱいような味付け。伊勢うどんはあまり食べたことがないが、こういった味付けが定番かもしれない。卵をかき混ぜるとマイルドな味わいとなる。

やわらかめの麵である伊勢うどんは好みが分かれるかもしれないが、個人的にはおいしくいただくことが出来た。

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